ごあいさつ
元気っ子を育む環境づくりをめざし
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学校法人県北若竹学園理事長 田中哲夫
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失敗は成功のもと!
転んだときに、とっさに手が出ない。障害物を反射的によけられない。バランス感覚が悪く、平均台を渡れない…。こんなお子さまが増えています。これは、からだ全体を使って大勢で遊ぶ機会が減ってきている環境があげられます。凹凸のないフローリング、きれいでコンパクトにまとまったリビングでママとだけ過ごすことが多い未就園児の皆さんが、こうした傾向いあります。同時に、不審者の出没、友だちがいない、などの理由により公園などで遊ぶことが敬遠されていることもまた、体力・運動能力低下に拍車をかけています。幼稚園・保育園も、なかなか広い庭、体育ホールなどを確保するのが難しく、結果として小学校に入るまでに、ほとんどが全力で“走る”、“跳ぶ”、“投げる”などの運動が体験できない子どもが増えています。しかしながら、もっと深刻なのは、安全を確保しながら、思う存分に遊べる環境づくりについて、しっかりとした考えを持っている大人が少ないことです。例えば、幼稚園や公園などの遊具で遊んで、お子さまがケガをしてしまったときに、「いっぱい遊んだね、次は気をつけてケガをしないようにね」とアドバイスをするのと、お子さんを頭ごなしに叱って、そのうえ管理当局に「なぜ、そんな危険な遊具があるのですか?撤去してください」という陳情をされてくるような、真逆の2つのケースが考えられますが、この後者の保護者さんに対して、現状ではほとんどの関係者が怯んでしまい、遊具の撤去、使用禁止の方向に進んでしまいがちです。当然、これでは運動能力が低下してしまうお子さまが育ちがちです。われわれ大人は、小さな生命を守りながら、子どもが安全な環境で過ごせるように努め、過剰防衛・過剰反応により、お子さまの伸びる可能性を否定することのないようにしなければなりません。子どものときから失敗が許されない社会であってほしくないというのは私一人だけの思いではないと信じます。子どもたちが、見て、聞いて、触って、臭いをかいで、やってみて、頭と体と心で捉え、感じながら成長して欲しいと願っております。
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沿革
- 昭和31年
- 熊谷市に大麻生幼稚園創設
- 昭和34年
- 県北若竹幼稚園に改名
- 昭和36年
- 学校法人 県北若竹学園設立
- 昭和39年
- 川本若竹幼稚園開園
- 昭和42年
- 県北若竹幼稚園を移転し、篭原若竹幼稚園に改名
- 昭和44年
- 寄居若竹幼稚園開園
- 昭和51年
- 熊谷外国語専門学校を開校
- 平成9年
- 寄居若竹幼稚園を新設移転
- 平成11年
- 田中哲夫氏が理事長に就任
- 平成12年
- 川本若竹幼稚園に多目的ホール新築
寄居に若竹あゆみ館を新築 - 平成17年
- 川本のこキッズ保育園開園
収穫体験ファームとして“のこファーム”開園
川本に給食センターを設置 - 平成19年
- 篭原のこキッズ保育園開園
篭原にのこキッズ館を新築
篭原に病後児保育室を設置
篭原に給食センターを設置
川本のこのこ隊発足(のこファーム担当) - 平成20年
- 篭原に子育て支援センターを設置
- 平成21年
- 寄居のこキッズ保育園開園
篭原にバンブーレ館を新築
寄居に子育て支援センターを設置
川本に子育て支援センターを設置
各園に大型総合遊具完成
寄居給食センター設置 - 平成24年
- 川本若竹幼稚園増改築工事
- 平成26年
- 篭原に1・2歳児保育室ひよこ組設置
川本の0~2歳児保育室&給食センターを改築 - 平成27年
- 篭原若竹幼稚園 木製大型遊具(わんぱくとりで設置)
- 平成28年
- 川本若竹幼稚園 増改築工事
寄居若竹幼稚園 木製大型遊具(ハイホーの城設置) - 平成29年
- 学園創立60周年事業(のこちゃんブロンズ像設置)
寄居若竹幼稚園 トイレ改修
川本若竹幼稚園 大型総合遊具(スライダーマウンテン設置)
篭原若竹幼稚園 梅組保育室改修
篭原若竹幼稚園 ひよこ組保育室改修 およびトイレ設置
篭原若竹幼稚園 イマージョンスマートスクール設置 - 平成30年
- 篭原若竹幼稚園 全国で初めて一人一台の学研キッズボード(タブレット型知育教材)を導入
- 令和5年
- 篭原さみどり認定こども園開園